1919（大正8）年5月4日、親友の芥川龍之介と菊池寛は列車で長崎旅行に出かける。
東京は世知辛く、しがらみばかり。
世界的に大流行した「スペイン風邪（流行感冒）」の日本における「第１波」は終息したかに見えたが、東京の感染状況はまだまだ予断を許さない。
「よし、長崎に逃げよう。ついでに保養や取材も兼ねよう。」

こう決意した芥川に、菊池が同行したのである。列車は西へと進む。ところが、普通の特急のはずであったが、ある女たちが乗り込んでくる。彼女らは芥川作品の登場人物や、芥川を取り巻く女たち（初恋の女性、妻、愛人）に姿を変え、芥川を責め立て、時空を超えた騒動が車内で巻き起こる。
はたして芥川は逃げ切れるのだろうか。

病と人類の闘い、そこで揺れ動く死生観、さらには彼らを待ち受ける厳しい現実を通して、ポストコロナの不確実な未来に立ち向かう我々現代人の姿を映し出します。

私たちが今向き合うべき問題に正面から挑む畑澤聖悟が初めて文学座に書き下ろします。
長崎行きの”夢幻”列車旅、皆様のご乗車お待ちしております。

作：畑澤聖悟　　演出：西川信廣

＜出演＞
石川 武、瀬戸口郁、若松泰弘、郡山冬果、鹿野真央、髙柳絢子、日景温子、牧 紅葉

＜公演日程＞
令和5（2023）年11月8日（水）19:00開演（18:30開場）※20:40頃終演予定

＜会場＞
八尾市文化会館（プリズムホール）小ホール

※Sonoligo以外でチケットを購入した方と座席が隣になるとの確約は致しかねます。ご了承ください。

Sonoligo会員さま受付は、会場の八尾市文化会館地下2階小ホール当日券窓口で18:00～行います。座席指定券と引き換えをお願いします。
駐車場は有料です。台数に限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。
Sonoligo以外でチケットを購入した方と座席が隣になるとの確約は致しかます。ご了承ください。