初めまして。これから「イベントコメンター」として「イベントの参加レポート」を定期的に更新することになりました、江坂です。
江坂大樹
1994年愛知県生まれ。音楽や音楽を取り巻く世界に興味がありますが、音楽について詳しくはありません。
今回は新たな体験を体に刻むために、イベントに参加してきました。
参加したのは「音楽の演奏者と研究者の対談イベント」です。
音楽の演奏者と、音楽の研究者では、同じ音楽が対象でもやっていることは全く異なるように思います。どう違うかというのはよくわかりませんが、「農家」と「農学部」の違いに似ているかもしれません。
参加前には対談がどんな感じになるのかまったく想像が付いていませんでしたが、参加してみると、そこには音楽の世界の歴史と現代におけるクラシックの位置づけについての奥深い話がありました。
参加したイベント
ヴァイオリニスト×音楽学者【第二弾】演奏家V.S.研究者
開催日程
2020/11/28(土) 20:00-21:00
ジャンル 音楽
開催形態 オンライン
対談のテーマ
「クラシック音楽」
クラシックを演奏するにあたり、どこまで自分の解釈を押し出して良いのか？
今回のイベント出演者
立上 舞
ヴァイオリニスト
Sonoligoのプロフィールページはこちら
岡田 安樹浩
音楽研究家
参加した人
江坂大樹
1994年愛知県生まれ。音楽や音楽を取り巻く世界に興味がありますが、音楽について詳しくはありません。
イベントの様子
本イベントはオンライン開催で、参加者は出演者と同じzoonで対談を閲覧できるという形態です。開催時間になってzoomに参加すると、すぐに出演者の方が目の前に見えるため、画面越しでもすこしだけ緊張しました。
画面やマイクはオンでもオフでもよいとのことでしたが、今回はほぼ全員がオフになっていました。
対談に入り込みたい人は、マイクをオンにして発言してみてもよいかもしれません。
見どころ
正直にいうと、お二方の話が噛み合ってないような部分がとても面白かったです。笑
どちらかが話を引き出す役なのではなく、お互いに違う視点を持っていて、その上で一つのテーマについて語ることで、ひとつの事柄を多面的に見ることができます。
クラシック演奏家と音楽研究者のやりとりを見る機会は、滅多にないのではないでしょうか。それぞれが「感覚で生きてる人」と「理屈で生きてる人」という、ぜんぜん違うタイプの人だと思います。仲が悪いのではないかとすこし不安になるくらい食い違ったりすることもありましたが、そここそがこのイベントの魅力だと思います。
また、参加者の熱量が高く、ところどころでzoomのチャットで専門的なコメントが投稿されていました。出演者のお二人が読み上げて、対談に盛り込んでくれて、どんどん話が深くなっていったりします。よい意味で出演者だけで完結していないイベントと言えそうです。
文化イベントとしての魅力
お二方は軸が違うため、時代や歴史など、話のスケールが自然と大きくなっていきます。そのため音楽の長い歴史の中での一部分を見ているような感覚になります。
また、対談を聞いて、クラシックの演奏家（奏者）は「見せること」を考えているのだと感じます。今回のテーマで言うと、クラシック音楽の独自解釈は「みんなが楽しんでくれるとか、楽しませるためならいいのでは」という立場です。
一方で音楽研究者は、音楽の歴史、背景、文脈を見ているのだと感じます。つまり、現代における独自解釈は、歴史的にみてどうあるべきか、一方で実際はどうなっているか、などの分析的な立場です。（自分のことよりは、世界、世の中のこと）
江坂の興味（新発見や気づきのポイント）
▼クラシックの演奏家（奏者）の人は厳かなイメージがあるけど、その通りのような厳かな雰囲気だったことに感動した。
▼バイオリン奏者は試験のときにモーツァルトを絶対に引かないといけなくて、みんながそれぞれのモーツァルト像をもっているらしい。
▼参加者の中に「本物の人」がいるというのが分かって、アツイ。
こんな人におすすめ
クラシック音楽を軸にして、演奏者と研究者の２つの視点からその世界が切り開かれていくのが魅力だと感じます。
「音楽の深いカルチャーに触れたい人」や「音楽を普段やっていてクラシックについて考えている人」など、よりコアな話を聞いてみたいという人におすすめです！
一方で、オンライン開催のため気軽に参加でき、誰でも音楽の深い話をカジュアルに聞くことができるはずです。ぜんぜん違う、知らない世界をとてもカジュアルに覗けます。私は、知らない単語がたくさん出てきてわくわくしました。
興味のある方は、次回開催の際は参加の予約をお忘れなく！主催者をフォローしておくとSonoligoからお知らせを受け取ることができます。
今回のイベント出演者
立上 舞
ヴァイオリニスト
Sonoligoのプロフィールページはこちら
